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エイズ検査は自宅でもできる

2020年03月25日

エイズの検査キットが販売されています。病院に行かずに自宅で血液などを採取して郵送すると、結果が郵送やメールなどで知らされるというサービスです。性病についてみてきましたが、そもそもエイズとはどのような病気のことをいうのでしょうか。

HIVというのはヒト免疫不全ウイルスの略です。ヒトの体には外部からの有害なもの、例えば細菌やカビ、ウイルスなどの病原体から自身の体を守る免疫という機能があります。その免疫機能で重要な役割を果たす細胞に、Tリンパ球やマクロファージなどがあります。HIVはこれらの細胞に感染をするウイルスで、増殖すると、免疫機能が落ちて普段なら感染しないような病原体にも感染しやすくなります。この病気の状態をエイズ、後天的免疫不全症候群、といいます。代表的な23の疾患が決められていて、これらを発症しているとエイズだと診断されます。

HIVが他人に感染するほどウイルスの分泌が濃いのは、血液や精液、膣分泌液、母乳です。他の体液には他人に感染させるほどのウイルスが分泌されません。よってHIVの感染経路は性的感染、血液感染、母子感染です。性交渉でコンドームを使うことは非常に有効な感染防止手段です。避妊だけを目的とせず他の性病を予防する上でも使用するようにしましょう。避妊具を使わない男性同士の性交渉では感染率が高くなっています。

HIVに感染すると、感染の初期症状ではウイルスがTリンパ球に感染して急激に増殖するので、風邪よりも高めの発熱などインフルエンザのような症状がみられる人もいます。この症状は残っている体の免疫機能によって数週間で消えます。その後は無症候期といって数年から10年以上何も変化が見られません。しかしこの間もウイルスは増殖を続け、Tリンパ球などが死滅していくため、免疫機能が徐々に体から減っていき、免疫不全状態に陥っていきます。無症候期が短くすぐにエイズを発症する人もいます。

HIVに感染したかを知る手立ては、基本的にHIV検査しかありません。感染初期症状にはほとんどの人になんらかの症状が現れるといわれていますが、発熱や風邪に似た症状であったり、いずれもHIV特有の症状ではないためです。検査はほとんどの保健所で無料で受けられ、希望すれば匿名で受けることができます。有料になりますが病院などの医療機関で検査を受けることも可能です。現状ではエイズを発症してからウイルスに感染したと知る人が全体の3割を占めています。無症候期のうちに適切な治療を受けることができれば、最適な時期に治療を始めることができます。

HIVの治療は抗HIV剤によってウイルスの増殖をできる限り抑えることです。そうすることでエイズの発症を抑え、健康な時と変わらない日常生活をより長く送ることを目指します。
早期発見が何よりも大事です。お近くの保健所に問い合わせを行って出向いたり、検査キットを使って自分の状態を知りましょう。