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ヘルペスが乳幼児にも感染する

2019年10月04日
薬を飲む男性

大人にとっては重症化することが少ないヘルペスですが、免疫力のない乳幼児にとっては、患部が広がるなどして症状がひどくなることもあります。予防のためには親の性行為から見直す必要があります。

まずヘルペスウイルスは体の中に潜伏し、免疫力が低下すると発症します。発症するまでの潜伏期間は感染から3日から7日で、再発はしやすいです。家族から感染して免疫ができる場合が多いですが、衛生環境が整ったなどの理由で、20代30代で初めてかかる場合もあります。初めて発症する場合は発熱したり、リンパ節が腫れたりしますが、再発時は軽い症状であることがほとんどです。

乳幼児がヘルペスウイルスに感染する一番の原因は患部への接触感染です。発症している間は、キスやほおずりでもうつりますし、患部に触った手で乳幼児に触るだけで感染のリスクがあります。できるだけ乳幼児に触れることは避けて、よく手を洗いましょう。ウイルスを洗い流すことができます。発症中に使ったタオルや食器なども、共有することを避けます。

また、授乳が原因でヘルペスウイルスに感染した例もあります。母乳にもウイルスが潜伏している可能性はゼロではありません。発症中の授乳については、医師に相談をするとよいでしょう。

乳幼児がヘルペスにかかったときに気をつけたい症状がいくつかあります。ヘルペス性歯肉口内炎というものがあげられます。急な高熱を伴って口の中に水泡ができたり、歯肉が腫れて血が出たりします。乳幼児は脱水症状になりやすいので、必要であれば点滴治療を受けるために入院も考慮する必要があります。アトピー性皮膚炎のある場合は、皮膚の抵抗力が弱く、重症化しやすいです。患部をひっかいた手で、他の場所にも感染を広げてしまう恐れもあります。特に患部に触った手で目を触ると、ヘルペス性角膜炎という、再発すると失明の恐れがある状態になるので、よく注意します。

通常2週間ほどで水泡はかさぶたになり、剥がれて治ります。しかし乳幼児の肌は柔らかくて敏感なので、シミのように跡が残ることがあります。それを最低限に抑えるためにも、早期発見と抗ウイルス薬による早期治療が大切です。

乳幼児の感染を防ぐ、あるいは早期発見をするには、親がヘルペスを発症しているかどうかを見極めることが予防として重要になります。注意すべきなのは、発症していても本人が気づかないことがある、性器ヘルペスです。潜伏期間は2日から12日と長いことがあり、再発した場合は症状が軽い、あるいは症状の出ないこともあるため、気づかないで他人にうつすことがあります。予防として性行為をする際にはコンドームを使用することがあげられますが、キスやオーラルセックスでも感染するため、完全ではありません。

これらのことから、ヘルペスは乳幼児にとってもかかりやすい病気、重症化しやすい病気であるという認識を持って、よく観察して症状を見落とさないようにしましょう。