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ヘルペスと症状が似ている「帯状疱疹」「水疱瘡」

2019年12月14日

帯状疱疹と水疱瘡の違いは、ヘルペスウイルスに感染して初めて発症したものが水疱瘡であり、ウイルスが体内に潜伏して、免疫力の低下で再び発症したものが帯状疱疹です。

水疱瘡は空気感染で感染力が非常に高く、すれ違っただけでも感染するとか、兄弟の誰か一人がかかると、兄弟全員が9割の可能性で発病するといわれるほどです。潜伏期間は10日から20日まであり、発症すると38度前後の熱と共に全身に水疱ができます。水疱の数は数十個から数千まで、熱は40度以上の高い熱が出ることもあります。水疱瘡は平成26年から1,2歳児に定期予防接種を行うようになりました。生まれてすぐの新生児では症状が重症になりやすく、早めに手を打たないと死亡に繋がる病気です。予防接種の浸透で入院にまでなるケースも減り、現在の子供が将来帯状疱疹になる人も減ることが見込まれます。

子供以外、成人で水痘の免疫がない特に医療関係者や、ヘルペスウイルスに対する免疫が低下した高齢者、妊娠を希望する女性で免疫のない人なども、接種の対象になります。

帯状疱疹の再発率は低く、疼痛のみで発疹のない場合も見られます。どの年齢でも発症する可能性がありますが、50歳から80歳がピークです。水疱瘡との違いは神経に沿って水膨れができることで、顔にできた場合は疼痛がひどくなることがあります。大抵体の左右どちらかの神経に沿う形で水膨れができます。水膨れができる位置としては胸から背中にかけてが最も多くみられ、全体の半数以上が上半身にできます。顔にできる場合は視神経に沿って、目の周りにできることも多いです。通常は一生に一度しか発症しません。免疫力が低下していると再発することがあります。

帯状疱疹の治療は主に疼痛対策です。抗ウイルス薬の内服や注射で、ウイルスの増加を抑えます。水膨れを潰してしまうと、跡が残りやすく症状が広がってしまうので避けます。

帯状疱疹が帯状疱疹として、他の人にうつることはありません。帯状疱疹の人から、水疱瘡にかかったことのない乳幼児には、水疱瘡としてうつることがあります。

違いをまとめると、水疱瘡を起こしたあと体内に潜伏していたヘルペスウイルスが、他の病気などで免疫力が低下した時に、皮膚に表れて起こす異常が帯状疱疹です。発疹が全身にできる点と、神経に沿った帯状にできる点が見た目で大きく異なります。対策としては、1、2歳児が受けられる水疱瘡の予防接種を受けておくと、感染率の強い水疱瘡が重症化しない可能性が高まります。子供のころ予防接種を受けていない人も、条件によっては今から受けることができるので確認してみてください。どちらの場合も絶対に水膨れを破かないこと、患部に触った手はよく洗うことを気をつけましょう。帯状疱疹を防ぐ手段は免疫力を低下させないことですが、発症率は低いし一か月もすれば治まるので、慌てずに皮膚科などに行きましょう。その場合乳幼児との接触は極力避けるようにします。