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女性の約5人に1人は経験する膣カンジダの症状

2019年11月26日

膣カンジダの症状について詳しく説明します。カンジダ菌はカビの一種です。膣の中にいるカンジダ菌が増殖して様々な不快な症状を引き起こすことを、膣カンジダといいます。具体的には粘度の高いねばねばしたおりもの、または粕状にポロポロと固まるおりものの異常や、おりものから気になる匂いがしたり、膣やその周囲に激しいかゆみなどが起こります。膣の周りに発疹ができたり、膣にヒリヒリ感や熱感を持つこともありますし、排尿時に痛みがある場合や、性行為でも痛みを感じることもあります。もっとも不快な理由として多いのが、外陰部のかゆみとおりものの異常です。

カンジダ菌は口の中や皮膚、消化管や膣に常にいる常在菌なのですが、免疫力が低下すると膣の中で増殖します。女性特有の病気で、女性の20%、5人に1人は経験するものといわれています。免疫力の低下は風邪、疲労、ストレスなどの生活習慣による体調の不良、生理周期や妊娠出産などのホルモンの変化で起こることがあるため、発症、再発がしやすい病気であるといえます。また服装のしめつけが原因で湿気がこもりやすかったり、衣服と肌の擦れが原因でなりやすい場合もあります。そのほか糖尿病や、エイズを引き起こすHIVウイルスへの感染でも起こりやすくなるため、原因の特定は重要です。

膣カンジダはかかりやすい病気ですが、日常のちょっとした工夫や生活習慣への心がけで予防できるものでもあります。菌は湿度を好むので、下着は通気性の良い綿素材の下着を選ぶようにしましょう。湿った衣類はすぐに着替えるようにします。ナプキンをこまめに取り換えることも大切です。デリケートゾーンは入浴や水泳で濡らしたら、完全に乾かすよう心がけます。消化管の中にも菌がいますから、排便または排尿の際には、前から後ろに向かってふき取るのが鉄則です。三食食べる、睡眠をとる、ストレスを溜めないなど、日頃から体調管理に努めることも大事です。

膣カンジダは菌が異常増殖することによって起こるので、性行為が原因で感染発症する性病ではありません。性行為の経験がない女性でも発症します。ただし、性行為で相手にうつることはありますから注意が必要です。パートナーがいる場合は膣カンジダであることを伝え、陰部のかゆみや熱感などの異常がないか尋ねましょう。パートナーと一緒に受診できるクリニックも増えてきています。男性から性感染症としてうつることもありますので、男性の亀頭や包皮に発赤・痒み・びらん・白っぽい苔のような状態を感じているときは、クリニックに相談しましょう。カンジダには飲み薬もありますし、男性も薬をきちんと塗布すれば、1週間ほどで症状は落ち着きます。女性が頻繁に再発する場合は、男性に自覚症状がなくても検査をしたほうがよいです。女性に再発する要因がないのに症状を繰り返す場合は、パートナーに要因がないか調べる必要があるので、性病については話をしておけるとお互いに安心できます。